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あたかも普通の恋愛小説
第10章 鳥籠アイアンメイデンⅡ
ひとひら、ふたひら。
いつの間にか床にはらはらと落ちた私の衣服は散らばっていた。下着だけになって肌に直接真壁さんの温もりを感じる。真壁さんの手のひらが肌を撫でるたび酔いしれてしまいそう。
私も真壁さんのボタンに指をかけた。首や肩にキスをされてうまくはずせない。
「真壁さ、…ぁ ん」
「名前で呼ばないの?」
だって。それも恥ずかしい。
「呼んでよ」
息があがって、火照る。おかしいな。今日はお酒なんか飲んでないのに。
「郎太……っ」
小さく呟いたら声が掠れちゃった。
「小鳥。きれいだよ」
恥ずかしいけど、すごく嬉しい。ブラもはずされてあとは貞操帯だけ。真壁さんが見てて、その視線だけでとろけそう。
「お風呂用意してないからシャワーでいい?」
優しく髪をといて私を撫でる手。あなたが一緒ならもう何でもいい。