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あたかも普通の恋愛小説
第14章 一分一秒
私の力じゃ到底破けそうもない服を、そうか、郎太なら軽々破れるんだね。圧倒的な力の差がそこにはあって、そんなことよく知ってる。だから私は今までだって抵抗を諦めて来たんだ。ただ、郎太が私に突然こんな乱暴する意味はわからなくて、だから慣れてるから平気っていう思いとどうして?って気持ちが交差する。もう郎太にとっては私は価値がないのかな。八つ当たりの対象なのかな。それとも私が悪いのかな。
生理も終わったばかりで、貞操帯もなかったから、こんなふうに力ずくで誰かに襲われたら、なすすべがない。
まさかそれが郎太だなんて、これは幸か不幸かさえもわからなくて。
どうしちゃったの。