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あたかも普通の恋愛小説
第18章 第二回


「お母さんには敵わないだろうけど、私もお母さんっていう存在に近付けるよう時間をかけて頑張るしかないですよね~」

「嫌だとは思わないの?」

「んふ?思わないでふよ?」


もふもふと唐揚げを頬張りながらキョトンと答える。


「むしろお母さんをないがしろにしてるより愛情深くていいじゃないですか」


家族大事にしない殺伐派より安心。浮気っぽいひとより安心。


「そぉ。小鳥ちゃんは寛大なのねぇ」

「え、そんなことないですよ」


朗太をイメージしているからか、マザコンといっても赤ちゃん返りしてる様は浮かばない。あくまでいつもの朗太がお母さんを大事に、お母さん第一の言動を取る、みたいな程度しか浮かばない。目の前でお母さんとイチャイチャされたらさすがにわからない。


「想像力が貧困なのかも」


大嶌様は愉快そうに笑った。


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