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あたかも普通の恋愛小説
第2章 不名誉な肩書き


「オトコからしたら、アンタ恰好の獲物だよ?気が弱そうで従順そうで押しに弱そう。そりゃ軽いオトコばっかり寄っても来るよ」

「うぅ……」


梨花子はマシンガンみたいに辛口連発で私を撃ち負かす。何にも反論出来なくて半ベソ。


「純粋で一途で、私だけ想ってくれるひとがいればいいのに……」

「ガードの甘いオンナは尻軽に見られるのよ。つまり一途なオトコからはいい印象を持たれない」

「ひどぉい……」


誤解よ。私、浮気なんてしないと思うし。大事にしてくれるひとなら大事にしたいもの。

どうしてただの都合のいい女としてしか見てもらえないのかな。


「本気でどうにかしたいなら、とにかくホイホイ寝るのはやめな。そうね、今月はもう寝ちゃ駄目」

「そしたら普通に彼氏出来るかな……?」


半信半疑の私が呟く。余計に誰も相手にしてくれない気がするんだけどな。先輩のときみたいに。お高くとまった女だって、嫌がられるんじゃないかな。


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