この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あたかも普通の恋愛小説
第2章 不名誉な肩書き
「オトコからしたら、アンタ恰好の獲物だよ?気が弱そうで従順そうで押しに弱そう。そりゃ軽いオトコばっかり寄っても来るよ」
「うぅ……」
梨花子はマシンガンみたいに辛口連発で私を撃ち負かす。何にも反論出来なくて半ベソ。
「純粋で一途で、私だけ想ってくれるひとがいればいいのに……」
「ガードの甘いオンナは尻軽に見られるのよ。つまり一途なオトコからはいい印象を持たれない」
「ひどぉい……」
誤解よ。私、浮気なんてしないと思うし。大事にしてくれるひとなら大事にしたいもの。
どうしてただの都合のいい女としてしか見てもらえないのかな。
「本気でどうにかしたいなら、とにかくホイホイ寝るのはやめな。そうね、今月はもう寝ちゃ駄目」
「そしたら普通に彼氏出来るかな……?」
半信半疑の私が呟く。余計に誰も相手にしてくれない気がするんだけどな。先輩のときみたいに。お高くとまった女だって、嫌がられるんじゃないかな。