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あたかも普通の恋愛小説
第9章 鳥籠アイアンメイデン
前回の研修はどちらかというと気持ち不真面目だったけど、ニュー小鳥は違うわよ。真面目にがんばるんだから。居眠りなんかしないし、メモも積極的にとる!
もう二度と研修なんて必要ないくらいみっちりね。
そんな意気込みでいる私に高多さんてば水をさすの。
「今日時間ある?」
「研修のあとはまっすぐ帰ります」
どうだ。きっぱり言ってやった。
「何か前見たときと違うね。何かあった?」
恋をすると人間は内側から変わるのかも。私の場合、メイクを変えても髪型変えても新しい服を着ても。あんまり誰も気付かないのに。
ちょっと油断してにやけそうになる。