この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あたかも普通の恋愛小説
第9章 鳥籠アイアンメイデン
「中学、高校、――大学入ってもそんなだったから。男からも嫌われてさ」
笑いながら言うんだけどちょっと苦しそうだった。孤立しててもあんまり気にはしないんだろうけど、誰もいなくなったらつまらなさそう。
「なのに真壁は普通なんだよな。俺がそんななのに全然普通に話しかけてきて。拍子抜け」
「嬉しかったくせに、」
「あいつ。俺に小鳥ちゃんの話するんだぜ?馬鹿じゃねえ?」
お手上げ、とでもいいたげ。
「えー?真壁さん私のことなんていうの?聞きたい聞きたいー」
「…いま、そういう話じゃなくね?」
だって気になるんだもん。