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第14章 【夢から醒めるとき】
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順番にシャワーを浴び、紫色のシーツに紛れ込む。
私はバスローブをまとい、孝介は下半身にバスタオルを巻いている。
身体を清めた途端、早々にコトを仕掛けてくるかと思いきや、孝介は私の指1本、触れなかった。

『あれ?孝ちゃん、いつものビジネスバッグはどうしたの?秘密道具は?忘れちゃったの?』

未来で修理中ですか?

「‥車の中。忘れてないよ。いつも積みっぱなし。不測の事態に丸腰じゃ、刀を交えられないでしょ?」

武士かよ?

『良かったの?
玩具と異常変態行為に生命を掛けているんじゃないの?
その要素を抜き取ったら孝ちゃん死んじゃうんじゃない?
ほら、マグロって止まると死んじゃうでしょ』

孝介が深いため息をついた。

「あのなぁ‥僕のことなんだと思ってるの?回遊魚じゃないよ!お馬鹿!
みーちゃんさ‥ムードって言葉、知ってる?
お札作ってあげようか?おでこに張っとけよ。でこっぱち!
毎日般若心経唱えた後に“ムードは大切!”って叫びなよ。
そしたら空っぽな頭にちょっとは魂が入るでしょ。
その妙な髪型の中身は何が詰まってんの?」

孝介がコケシヘアーをもみくちゃにし、額を叩く。“でこっぱち!”とお祓いをされた。

『痛い!おでこが広くなっちゃう!』

「お前のおでこは“ポケットの中のビスケット”かよ?叩けば増えるのか?増えろ!広がれ!でこっぱち!」

限りなく裸に近い格好で、揉み合う私たち。
違った意味呼吸が乱れる。

「も~ッ。みーちゃんといると、いつもこんな風になっちゃう‥
あぁ本当に嫌だ。お前みたいな女。うんざりだ‥マジでうんざりだ。
普通恥じらいを見せるよ?
僕、そこそこイケメンだし‥スペックだって低くない‥って何食ってんだよ!お前、他人の話を聞けよ!」

『卵ボーロ。孝ちゃんも食べる?美味しいよ』

「あぁ‥馬鹿みたい。僕ばかり緊張して‥セックスの前に卵ボーロ食う女、初めて見た……」

仰向けになった孝介の口に、卵ボーロを詰める。
虚ろな瞳で咀嚼する孝介。
気管に詰まったのか、むせている。
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