この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Re:again
第14章 【夢から醒めるとき】
葵との日常が穏やかであればあるほど、私は時折いたたまれなくなった。
私の生活に“葵”という存在が馴染むほど、怖くなった。
いつか葵を涼平のように傷付けてしまうのではないかと―
いつか私たちの《これまで》がすべて壊れてしまうのではないかとずっと恐れていた。

「―この前、みーちゃんの部屋に皆で泊まった時にさ、みーちゃん凄くうなされてた。
その後、自分で自分の首を締めていたよ」

『私が…?自分で…?』

「そう。いきなりだったから爽ちゃんとびっくりしちゃってさ…止めさせようとしても、自分でまた首を締めちゃうんだ。
目黒君が跳ね起きて彼に抱き締められた途端、止めたよ。
目黒君ってさ、今話してくれたことを知ってるんじゃない…?」

『‥誰にも話したことはないけど…今初めて、孝ちゃんに話したんだよ?』

「僕の勘違いかな?…みーちゃんに“何か”があったことだけは察したから、目黒君に尋ねたんだ。
彼はただ、“みちるちゃんが自分で話そうとするまで待ってて”って…」

眠っている間、葵の前で取り乱すことはままあった。
私は【夢】をみながら“何か”を口走っているのだろう―
けれど、寝言からすべてを推察することは難しいように思われた。

『‥葵は何も知らないと思う』

「そう……」

孝介はどこか遠くを見つめていた。

*****

『こっ…孝ちゃん?
これはいったい…??』

爽介の過去、私の過去と話を終え、いよいよ孝介と身体を重ねるのかと身を固くすると……
孝介はおもむろにシーツを引き剥がし、私の身体を今一度シーツでぐるぐると包んだ。
紫色のミイラが完成した。

「あんな話聞いたら、出来ないでしょ……」

『孝ちゃん、下半身にお悩みが…?』

「ふざけんな!不能じゃねぇよ!…勃つよ!至って正常!
…でも出来ない……」

紫色のミイラを抱きながら、孝介がくぐもった声をあげる。

「僕はね、お前が好きなのよ。うすのろちゃん…他の女ならともかく、みーちゃんだけは抱いちゃダメでしょ……」

孝介が抱き締める力を強くした。

『ぐるじい!』
/395ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ