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第29章 番 外 編 1 year later #2

ーーーーー、初めてカラダを重ねたあの日。


優しく触れて。
丁寧にキスして、抱いてくれた。
幸せな瞬間だった。



……達する瞬間、まで。





先輩が、達するときに、呼んだのは。

わたしじゃない、名前。


あの人の、名前。






情事のあと、苦しそうな顔で。

謝ってわたしを抱きしめた。

キツく、キツく。







今、抱き締める先輩の力の強さは

そのときと、同じだった。