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議員秘書のイケない日常
第1章 先生との馴れ初め
今日は、セックスの後食事にも行く約束をしていた。
何時間一緒に過ごせるんだろう。
嬉しくて、私は本当に嬉々としていた。

「香奈子は、笑ってるときが一番可愛いね。
癒される。」
高瀬さんが笑みを浮かべながら、ステーキを切る。

私が、忙しい議員の癒しの存在になれてるんだ。
そう知って、凄く嬉しかった。

今までは、私が一方的に高瀬さんに求めて、その施しを受けるだけだった。
だから、私は彼の隣を歩いたらいけないと思っていた。

でも、違う。
彼も、私が必要なんだ。

私は自信を持った。
しがないシングルマザーじゃない。
恋愛しながら、高瀬さんの役に立ててる立派な女だ。


「左手出して。」
高瀬さんが、私の手を取る。
「?」

すると、彼は私の薬指に、ゴールドの指輪を嵌めてくれた。
サイズが少し大きい。
でも、凄く嬉しかった。

「わあ…。
ありがとう!」
高瀬さんは黙ってにっこり微笑む。

「いいの?
私が貰っちゃって。」

「会えなくても、香奈子のことを想ってる。」

その言葉が凄く嬉しくて、私はそれから彼と会えないとか寂しいと口にすることがかなり減った。

指輪のお陰ではあるが、高瀬さんの言葉に嘘がないことがわかったからだ。
私は、自信をもって良い。

それから、ウォーキングをますます頑張り、体を絞ることには成功していた。

奥さんとのことは聞かないことにしていた。
聞いたところで、うまくいっていてもいなくても、うまくいっていないと返されるとわかっていたからだ。



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