この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
目が覚めたら。
第5章 変態王子が暴走しました。
 

「ふふふ、物欲しげな顔になった」


 そういうナツだって。

 すごくすごく欲情した顔つきじゃないか。


 相手に求められて嬉しい――。

 求められているのがわかるから、さらに求めてしまう――。


 それが互いにわかるあたし達は、理性まで溶けかかっているのだろう。


 こんな場所でと理性が微動する度に、本能がそれをくるんで蕩けさせる。

 それはまるで、ほろ苦いものをコーティングしたチョコのように。


 あたし達が味わうのは本能。

 理性は本能のスパイスでしかない。


 そう思ってしまえるあたしは、末期の甘味中毒者――。

 それくらいにあたしは、ナツに酔ってしまっている。


 くらくら、くらくら。


 頭の中が、蕩けている。


「あぁ本当にもう……可愛いしーちゃんを食べちゃいたい……」

「あたしはナツを食べちゃいたい……」

「~~っ!? もぅ……なんでそんなこと、とろんとした目で言うの!?」


 とろんとした目なのはお互い様じゃないか。
 

 ナツは一度体勢を立て直すと、あたし共々本の高さからはみ出ない程度の前傾姿勢になりながら、あたしの腰に手を回してぐいと引き寄せ、体を密着させた。腰から尻を触る後ろ手の動きがかなりやらしい。

 やがて生肌の太腿にその手は移動してくる。

 ニーハイの靴下は、防御の意味はない。

 むしろ覆われていない部分こそ、防御すべき弱い部分なわけで。


 スカートの下から、無防備な太腿の外側の肌を、指先でつつつとなぞるように触れてくるナツ。ざわざわとした快感を覚える。

 太腿の内側に熱が宿ってくるのに……ナツが撫でるのは外側ばかり。


 もどかしくてたまらない。

 両足をすり寄せてしまうあたし。


 確信犯的な目を寄越して薄く笑うナツが、小憎たらしい。



/920ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ