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目が覚めたら。
第7章 鬼畜帝王が暴走しました。
くちゃ……。
「あっ……んっ……はっ……」
――痛かったら言えよ。……痛くなかったら……もっと動かすぞ。
「ん……もっと、んん……あっ……そこ……」
自ずとせり上がるあたしの腰。
秘部をくちゃくちゃとかき混ぜるその指が、ハル兄の指のように思えてきたあたしは、静かに目を閉じた。
頭の中には、『リカード・ボサノヴァ』の音が響いている。
あのムードたっぷりの曲調に、思考力が酔い痴れたように痺れていく。
サックスを操るあの指が、あたしの秘部で動いている……。
それは妄想にしては鮮烈すぎる場面で、だけど今あたしが欲しい場面で。
「あぁあ、んんんっ……はぅっ……」
思わず呼んでしまった。
「もっとして……ハル兄っ……」
その直後のことだった。
ガラガラガラ。
浴室のドアが開いて、下半身にタオルを巻き付けたハル兄が入ってきたのは。
「ぎゃああああああ!!」
あたしは泡だらけの体のまま、浴槽の中に飛び込んだ。
あたし史上、超高速な動きだった。
全身のもこもこ泡が湯に溶け、湯が白濁の色となす。
「なななな、なななななんで!? あたしお風呂中、お風呂っ!! なんで入ってくるの、なんで!?」
パニックになっているあたしは、浴槽の中で小さく縮こまる。
熱い湯なのに、体が冷たい。
見られた、見られた、見られた!!
自慰は初めてだった。その初めてを、よりによって名前を呼んだ本人に見られた!!
「俺様の家で俺様が風呂に入ってなにが悪い。お前もいたのか、奇遇だな」
その件にはなにも触れずに、帝王様は平然と髪を洗い始めた。
見てないの!?
聞いてないの!?
心臓がけたたましく鳴り響き、口からぽとりと落ちてきそうだ。
よりによって、なんであんなことをしちゃったの!?
よりによって、なんでハル兄が風呂に入ってくるの!?
「あっ……んっ……はっ……」
――痛かったら言えよ。……痛くなかったら……もっと動かすぞ。
「ん……もっと、んん……あっ……そこ……」
自ずとせり上がるあたしの腰。
秘部をくちゃくちゃとかき混ぜるその指が、ハル兄の指のように思えてきたあたしは、静かに目を閉じた。
頭の中には、『リカード・ボサノヴァ』の音が響いている。
あのムードたっぷりの曲調に、思考力が酔い痴れたように痺れていく。
サックスを操るあの指が、あたしの秘部で動いている……。
それは妄想にしては鮮烈すぎる場面で、だけど今あたしが欲しい場面で。
「あぁあ、んんんっ……はぅっ……」
思わず呼んでしまった。
「もっとして……ハル兄っ……」
その直後のことだった。
ガラガラガラ。
浴室のドアが開いて、下半身にタオルを巻き付けたハル兄が入ってきたのは。
「ぎゃああああああ!!」
あたしは泡だらけの体のまま、浴槽の中に飛び込んだ。
あたし史上、超高速な動きだった。
全身のもこもこ泡が湯に溶け、湯が白濁の色となす。
「なななな、なななななんで!? あたしお風呂中、お風呂っ!! なんで入ってくるの、なんで!?」
パニックになっているあたしは、浴槽の中で小さく縮こまる。
熱い湯なのに、体が冷たい。
見られた、見られた、見られた!!
自慰は初めてだった。その初めてを、よりによって名前を呼んだ本人に見られた!!
「俺様の家で俺様が風呂に入ってなにが悪い。お前もいたのか、奇遇だな」
その件にはなにも触れずに、帝王様は平然と髪を洗い始めた。
見てないの!?
聞いてないの!?
心臓がけたたましく鳴り響き、口からぽとりと落ちてきそうだ。
よりによって、なんであんなことをしちゃったの!?
よりによって、なんでハル兄が風呂に入ってくるの!?