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目が覚めたら。
第7章 鬼畜帝王が暴走しました。
ピロロロロン。
風呂の水位が規定になったお知らせ音に驚くあたし。
舌打ちし、あたしを支える手の肘でボタンを押して、即座に音を消したハル兄。
予定外だった音の割り込みが、それまでのあたしの躊躇を破壊する。
「さあ、シズ……。動かしてみろ?」
ハル兄の艶めいた声に誘われ、あたしはおずおずと……ハル兄の手を動かした。ハル兄の指を持って、自らの秘唇を開くと……刺激を今か今かと待ちかねていた花芯に、ハル兄の指の腹を這わせる。
「ひゃん……」
身を捩り、ハル兄からずり落ちそうになるあたしの体を、ハル兄の片手が支えてくれた。
「そんな程度で、満足できねぇだろ、お前の体は……」
両足に割って入っていたハル兄の足が動き、あたしの片足を乗せて思いきり横に広げた。
恥ずかしい格好で、ハル兄が煽る。
「シズ……、さぁ、思いきり……好きなところに俺を使え?」
ハル兄の舌が耳朶を弄び、体がぞくぞくして震えた。
あたしはハル兄の手で……花心を上下に何度か擦り上げ、体をびくつかせた後に、ほぅとひとつため息を落とした。
「気持ちいい……」
思わず言葉が漏れると、ハル兄がふっと満足気に笑った気配がした。
「湯の中でもわかるぞ、お前のぬめり」
あたしは薄く目を閉じながら、ハル兄の指をより感じる花芯の上部……硬くしこった粒へと誘導する。
「ん、くっ、ふぅ……」
くりくりとハル兄の指を回すと、堪えきれない甘い声が鼻から出てくる。
びりびりとする快感。
なによりハル兄の指だと思えば、感度が高まってしまう。
「あ、ぁ……っ、ん……っ」
「ここか……?」
鼓膜に直接吹き込まれるハル兄の声。
耳の縁を窄めた舌先で舐められる。
「ん……」
身を竦めたあたしは、喘ぎ声で返事をした。
しかし帝王は、そんな返事の仕方では許さない。
「言ってみろ。今……お前を気持ちよくしているのは誰の指だ?」
「ハル兄……ハル兄の指……」
あたしはうっとりとそう答えた。
気づけばもう片方の手は、ごつごつとしたハル兄の手の甲を弄っていた。
ああ、噎せ返る。
熱さに、ハル兄の匂いに。