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第7章 鬼畜帝王が暴走しました。

「ハル兄、あああんっ、ハル兄、あたし、あたし……っ」

「シズ、"兄貴"はこんなことしねぇよ。呼び方違うだろ？」


　せりあがる快感。

　ああ、もう意識がおかしくなってくる。




「……"波瑠"、だろ？

――……静流」




「ああんっ、あっあっ、ああっ……波瑠、波瑠っ！」


「ああ……そうだ。たまんねぇな、静流」


　ハル兄の腰が動き出す。

　いままでそれていた屹立したものが、あたしの太腿に擦るように……びくびくと脈動しながら大きくなっていくのがわかった。


　……ハル兄は、名前を呼び捨てにされると感じるの？


「波瑠……」

「ん……？」


　ハル兄の声が熱を孕んで、喘いでいるように甘い。

　あたしの頭に、頬をつけて擦っているようだ。


　甘えているの？

　あの鬼畜帝王が？



「波瑠、波瑠……？　んんっ、波瑠、波瑠っ」


「……。ちくしょ……っ、俺を暴発させる気か、シズのくせに。シズならシズらしく、俺の名を叫んでとっととイケ――っ!!」


　やはりハル兄はハル兄で。

　手の動きが凄まじいスピードになり、ずんずんと刺激が子宮に送られていく。ハル兄と繋がった時ほどの快感はないけれど、それでも迫り来るものは尋常ではなく。


　あんなにナツにイカされたのに。

　止めどなく訪れる自分の快感を浅ましく思えども、ハル兄から与えられるこの刺激からあたしは逃れられる術はなく。


「波瑠、波瑠、あたし、だめ、もうあたし――っ」


　イク……。


「イッちゃ――」