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目が覚めたら。
第7章 鬼畜帝王が暴走しました。
「な、なんで? あたしのトップシークレットの淫魔情報がなぜに?」
「恐らく、あの院長夫人だと思う。だから波瑠兄は手を切って、あそこから連れ出したんだ」
ハル兄は、灰皿にタバコの灰を落とし、再び口に咥えたところだった。眉間に皺を寄らせながら、その目はこちらではない遠いところを見つめ、なにかを考えているようだ。
「院長夫人って、今日ハル兄にバッチンしたあのケバいひと?」
「そう、あの厚塗りお化け。多分波瑠兄がしーちゃんにつきっきりだったから、嫉妬から……しーちゃんを波瑠兄から離そうとして、どこかにしーちゃん情報を流したんではないかっていうのが、僕達の見解。
病院の私設サーバに蓄えてたしーちゃん情報が抜き取られていた痕跡と、しーちゃんが目覚めたとほぼ同じタイミングで、しーちゃんの家にまた何者かが入って家探しを始めてるんだ」
「一体なにを……」
「よくわからないけど、しーちゃんのおばさんの盗まれた遺品というのが、アルバムや日記。個人情報に関するものなんだ。そして今回しーちゃんの部屋も荒らされてた。プライベート的なものの大体はウチに避難させてたから、無事だけど。
だけどしーちゃんのあんな魅力的な下着に目もくれないなんて、絶対おかしいよ。僕ならまずそれをごっそり持って行くけれど。だけどまぁ、その内の半分は僕の部屋にあるけどさ」
……ナツ。
ご家族全員揃った中で、ため息まじりになにを言う。
半分も掻っ攫っていったのか、お前は。
……で、それに対してご家族の皆様はなにも言わないんだ?
いいんだ? ナツの変態さは公認で。
あたしはふと思った。
「ねぇ、あたしが家に戻るのを引き留めてたのは、それが関係してたの?」
「恐らく、あの院長夫人だと思う。だから波瑠兄は手を切って、あそこから連れ出したんだ」
ハル兄は、灰皿にタバコの灰を落とし、再び口に咥えたところだった。眉間に皺を寄らせながら、その目はこちらではない遠いところを見つめ、なにかを考えているようだ。
「院長夫人って、今日ハル兄にバッチンしたあのケバいひと?」
「そう、あの厚塗りお化け。多分波瑠兄がしーちゃんにつきっきりだったから、嫉妬から……しーちゃんを波瑠兄から離そうとして、どこかにしーちゃん情報を流したんではないかっていうのが、僕達の見解。
病院の私設サーバに蓄えてたしーちゃん情報が抜き取られていた痕跡と、しーちゃんが目覚めたとほぼ同じタイミングで、しーちゃんの家にまた何者かが入って家探しを始めてるんだ」
「一体なにを……」
「よくわからないけど、しーちゃんのおばさんの盗まれた遺品というのが、アルバムや日記。個人情報に関するものなんだ。そして今回しーちゃんの部屋も荒らされてた。プライベート的なものの大体はウチに避難させてたから、無事だけど。
だけどしーちゃんのあんな魅力的な下着に目もくれないなんて、絶対おかしいよ。僕ならまずそれをごっそり持って行くけれど。だけどまぁ、その内の半分は僕の部屋にあるけどさ」
……ナツ。
ご家族全員揃った中で、ため息まじりになにを言う。
半分も掻っ攫っていったのか、お前は。
……で、それに対してご家族の皆様はなにも言わないんだ?
いいんだ? ナツの変態さは公認で。
あたしはふと思った。
「ねぇ、あたしが家に戻るのを引き留めてたのは、それが関係してたの?」