この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
目が覚めたら。
第7章 鬼畜帝王が暴走しました。
「な、なんで? あたしのトップシークレットの淫魔情報がなぜに?」

「恐らく、あの院長夫人だと思う。だから波瑠兄は手を切って、あそこから連れ出したんだ」

 
 ハル兄は、灰皿にタバコの灰を落とし、再び口に咥えたところだった。眉間に皺を寄らせながら、その目はこちらではない遠いところを見つめ、なにかを考えているようだ。


「院長夫人って、今日ハル兄にバッチンしたあのケバいひと?」

「そう、あの厚塗りお化け。多分波瑠兄がしーちゃんにつきっきりだったから、嫉妬から……しーちゃんを波瑠兄から離そうとして、どこかにしーちゃん情報を流したんではないかっていうのが、僕達の見解。

病院の私設サーバに蓄えてたしーちゃん情報が抜き取られていた痕跡と、しーちゃんが目覚めたとほぼ同じタイミングで、しーちゃんの家にまた何者かが入って家探しを始めてるんだ」

「一体なにを……」

「よくわからないけど、しーちゃんのおばさんの盗まれた遺品というのが、アルバムや日記。個人情報に関するものなんだ。そして今回しーちゃんの部屋も荒らされてた。プライベート的なものの大体はウチに避難させてたから、無事だけど。

だけどしーちゃんのあんな魅力的な下着に目もくれないなんて、絶対おかしいよ。僕ならまずそれをごっそり持って行くけれど。だけどまぁ、その内の半分は僕の部屋にあるけどさ」


 ……ナツ。

 ご家族全員揃った中で、ため息まじりになにを言う。

 半分も掻っ攫っていったのか、お前は。


 ……で、それに対してご家族の皆様はなにも言わないんだ?

 いいんだ? ナツの変態さは公認で。


 あたしはふと思った。


「ねぇ、あたしが家に戻るのを引き留めてたのは、それが関係してたの?」

/920ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ