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目が覚めたら。
第7章 鬼畜帝王が暴走しました。
 昔を過去にしないように皆で盛立ててくれたのなら、昔のような楽しさで時間を過ごしたい。



 あたしはどちらも切り捨てなかった代わりに、どちらも選ばなかった。


 結局、それは結論伸ばしの逃げだ。

 それはあたしだってわかっているし、兄弟もわかっているだろう。


 だけどふたり大切だから、どうにか三人仲良くしたいという心を汲み取り、ハル兄もナツも乗ってくれたんだ。ため息と苦笑を交えながら。



 ぎゃあぎゃあと騒ぎながら、皆で徹夜した。


――だから俺は眠いんだって。


 ハル兄が何度もそうぼやきながら、タバコが無くなってもそれでもトランプを続け、あたしがビリの罰のコサックダンスにへばると、全員でハル兄がしていたパズルを完成させた。


 ……それは黒髪童顔巨乳の、卑猥すぎる二次元の絵柄だった。


 最後にあたしがなぜかその巨乳の乳首部分のピースを持たされ、それを嵌め込んで終了となった2,000ピースのパズル。


 気づいたらもう朝日が昇っていて、筋力を使い切ってへろへろのあたしは躓いて転んでパズルを崩し、兄弟に怒られながら再び全員でパズルを完成させた。


 最後のピースはやはり乳首で、またあたしがそれを持つのを断固拒否すると、ナツが代わってすることになった。薄く赤く顔を染めて、あたしの胸をちろちろ見ながら……その尖った絵柄を指先でくるくる回しながら、ピース自体も焦らすように乳房の上をゆっくりと動かす。それに苛立ったらしいハル兄が、ピースを奪い取って気合いと共に嵌め込んだ。


――乳首は強く攻めてナンボだ!


 ……卑猥すぎるよ、佐伯兄弟。ただのエッチ絵のパズルでしょうに。



 そして――。


 あたし達は抱き合いながら、ハル兄のキングサイズのベッドで川の字になって眠ったんだ。

 誰が言い出したのでもなく、それは自然の出来事のように。



 満足気に爆睡するあたしは気づかない。


 左から抱きついて眠るナツから体をぎゅっと抱き締められ、右からはハル兄があたしを腕枕をしながら……そっとあたしの唇にキスを落として、一番最後に目を瞑ったことを。


「……マジ……やべぇな、俺……。いつまで、隠し通せるよ……」


 そんな呟きを、ナツが聞いていたことも……。


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