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目が覚めたら。
第8章 鬼畜帝王が暴走しました。2
 

 なんで……なんでそんな役を完成させられるの、ハル兄。

 どうして格好よく、キメてしまえるの?


 難しいんだよ?

 簡単じゃないんだよ?


 余裕なさそうな顔してたじゃない。

 誰もにはったりだと思わせていたじゃない。



 異常な興奮に、心悸亢進する心臓。

 狂騒する鼓動が、体の細胞をざわめかす。


 ざわり、ざわり。

 体に眠るものを呼び起こす。



 どくん。




 "食べちゃいたい"




 どくん。




 "骨の髄まで食べちゃおう?"



 体の細胞がハル兄を渇望する。

 体が甘く切なく疼き出す。



 欲しい。

 ハル兄が欲しくてたまらない。



 あの唇が欲しい。

 あの腕にぎゅっとされたい。

 あの指で、舌で……あたしの疼きを止めて欲しい。


 ハル兄だけしか考えられなくさせて欲しい。

 その声で温もりで、その強さで狂わせて欲しい。



 秘部がとろとろと蕩けている。

 ハル兄のオスを欲する体は、発情に急く。


 繋がりたい。

 貫かれたい。


 期待と興奮に、全身にぶるぶると震えがくる。


 欲しい。欲しい。

 ハル兄が、波瑠が欲しいよ。


 ねぇ、欲しいのっ!!



「シズ……?」



 その低い艶やかな声で、全身粟立った。

 まるで肌を、ベルベットのような感触の舌で愛撫されているような。


 精算が済んだのか、観客は散っていた。


「お前……なんちゅう顔してんだよ」


 僅かに息を乱して、切なそうに顔を歪め、立たせたあたしを胸に押しつけたハル兄。


「ハル兄……体が熱いの。疼いて仕方が無いの」


 震えながら懇願する。

 ごくりとハル兄が唾を飲み込む音が聞こえた。


「ハル兄……して? 最後まで……めちゃくちゃにして?」


 あたしの全身が、帝王を欲している――。

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