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目が覚めたら。
第8章 鬼畜帝王が暴走しました。2
 

「うるせぇなっ!! 続き言えよ、聞いてやるからっ!!」

「いや、もうそれは……」

「言えよっ。俺は酒飲んで酔っ払ってるんだよ。酔っ払いは赤くなって、理解力がなくなって、おかしな言動するもんなんだよ。酔っ払いの俺に、永遠に記憶に残るようにもっとわかるように詳しく説明しろよ!!」

「永遠に残らなくなっていいよ、むしろ残さないでよ!! 羞恥を煽るその鬼畜さを酒のせいにするか、ハル兄!!」

「黙れ、なんのことはわからねぇよ。酔っ払いは責任能力がねぇんだよ。情状酌量の余地があるんだよ!! 酔っ払いの記憶力はあてになんねぇし、濡れ濡れだの、洪水だの、ぶっといのが欲しくて仕方が無いだの……意味不明なんだよ。だからお前が俺の名前呼んでオナってる記憶と同じくらい、しっかりと理解して記憶に残るようにきちんと説明しろ!!」

「うぎゃぁぁぁっ!! 十分、記憶に残って理解してるくせに、おかしなものを引き合いに出してこないでよっ!!」


 あたしも真っ赤な顔で応戦する。


「シズ、濡れ濡れってどんな時に、どこがどうなるものだ?」

「あたしに聞くな、この鬼畜っ!! もう忘れてよっ!!」

「忘れさせるかってんだよ、シズ」


 そしてハル兄は……。


「ん……っ!?」


 あたしの露わになっている太腿の内股を、膝のところから付け根まで、その舌を滑らし、


「ハ、ハル兄!?」


 そしてそのまま膝をつくように身を屈めると、ショーツを横にずらして、そのままその口で吸い付いたんだ。


 熱く濡れたものが敏感な部分で蠢き、きゅうと子宮が喜んだ。


「ああっ……ちょっ……んんっ、ハ……ん、は……ぁっ」


 発情が消えたとしても、秘部の潤いは残留している。そこに突如もたらされた快感に、あたしは身を反らし、甘い声を漏らしてしまう。


「勝利の……んっ、女神の……甘露。褒美に、貰うぞ」


 太腿を淫らにさすりながら、息の荒いハル兄が肉厚の舌で花芯をかき混ぜる。

 静かなる夜景の中で、響き渡る淫らな音。

 あたしの股間に、帝王が顔をつけ……蜜を吸い取ろうと舌を動かしている。

 誰かに見られるかもしれないというスリルと、あの場の主役にこんなことをさせているという優越感で、さらにあたしの感度は上がり、あたしはハル兄の頭を両手で抱くようにして、淫らな声を上げ続けた。
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