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目が覚めたら。
第4章 鬼畜帝王は×××でした。
 

「で、ナツ。お前は、シズの膜をぶち抜いてイカした後、イソギンチャクにぶちまけられたのか? それともシズに食われたのか?」

 ……ねぇ、お医者様。言葉はもっと上品なものを使って欲しい。


「……可愛く食われて、ごちそうさまされました」


 ナツは途端にしくしくすすり泣き。


「おかわりは何回だ?」

「1回。今日のお泊まりかけて、お風呂場でリベンジ挑んだら……カウント111のぞろ目で、またおいしく頂かれました。最初よりは長くなったものの、300の壁が大きく……結局今日はそれが打ち止めとなり、日帰りになりました。しくしくしく……」

「何度目の打ち上げだ?」

「4回。うち最初の2回は、気合いの空振り。しくしくしく……」

「4回目でも本懐を遂げられなかったか。悪い女にひっかかったな」

 火のついたタバコを咥えつつ、失礼なことを言いながら、すすり泣くナツの頭を撫でてやる帝王。変態王子は帝王のペットとなっているらしい。


「どちらにしろ、これから検査だ。ナツの精液がどの程度目覚めたお前の肉体に作用するのか、こっちで把握しないといけねぇ。把握出来るまでは、まだ退院できんぞ。体の変調は逐一俺に報告すること。いいな?」

 頷きながら、早速相談してみる。


「あのね、ハル兄。あたし……味覚がおかしくなったみたいなの。スイーツ食べても甘味がまったく感じられないのに、ナツの……その、ナツの……は、凄く甘くて……」

「……ド淫乱の発言だな」

「だ、だって実際そうなんだもの。それと!! シェリー酒入りのスイーツを食べたら、全身の感覚が鋭敏になって……」

「そう、僕に欲情し始めたんだ。どこを触れても喘」


 あたしは慌てて、嬉しそうに語るナツの口を手で塞いだ。


「酒……ね。アルコール作用が、このウブなフリした処女もどきに、初っ端からナツのを2回も咥えさせたワケか。……酒効果は淫魔……Sホルモンを活性化させるのか?」


 言葉を無視すれば、ハル兄はお医者さんらしく考え込んでいる。

 ベッドの上で胡座組み、咥えタバコしながらの元ヤンキーだけど。
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