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目が覚めたら。
第9章 変態王子様の奮闘
 



 そしてあたし達は、本を抱えて大学から出た。

 これから向かう合宿場とは、温泉で有名な箱根にあるらしい。

 そこに大きな温泉のテーマパークが出来たらしいが、そこに密やかに出資しているのが"cherry girls"社らしく、一角でナツは合宿をするらしい。


 モモちゃんが連れることで、そこへの通行パスとなるらしく、モモちゃんはナツの合宿が終るまでお付き合いしてくれるらしい。

 ナツとしてもあたしに傍にいて貰いたいけれども、ひとりにしてしまう間が心配でたまらないらしく、ナツ代理のあたしのお守りをモモちゃんに頼んでいた。


――ま、ナツからそう言われるだろうとは、覚悟していた。


 すごく、心底嫌そうな顔をして、渋々とモモちゃんはそれを引き受けた。


 ……ということは、あたしはナツが終るまで、モモちゃんとずっと一緒らしい。喧嘩しない友好を深めることができるだろうか。


――波瑠兄のフェラーリで三人で行きたいんだけど。


 問題点はふたつ。

 その合宿場に行くまでに、かの有名な曲がりくねった"いろは坂"を通らねばならないらしい。

 ナツにはその運転に自信がないということ。

 そしてふたつとしては、モモちゃんは免許を持っており、そこそこ運転は出来るらしいが、フェラーリはふたり用。

 強行するのなら、またあたしが足置きになってしまうこと。


 ナツの案は却下されることになり、列車で無難に行くことに。


 ナツはしくしく泣きながらハル兄に電話して理由を話し、フェラーリは一旦ホテルへ帰還。

 ハル兄は4人乗りの高級車も持っていたみたいだが、唯一運転できる可能性があるモモちゃんが、波瑠さんの車を動かすとは恐れ多いと辞退した。


 どれだけハル兄崇めているんだろう、モモちゃんは。
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