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目が覚めたら。
第9章 変態王子様の奮闘

「……理知的なクールボーイ返上して、駄々っ子みたいだよ」
「素直と言えよ。こんな時でもガキ扱いして」
「……素直かぁ……。素直ねぇ? 確かに素直に反応しちゃったねぇ」
「めちゃむかつく……っ」
「素直なら、聞いちゃお。モモちゃんは童貞なの?」
「――ぶっ」
突然モモちゃんが発火して、灼熱の塊になった。
まずい。
気をそらせようとして、モモちゃんのモノが元気になった気がする。
ええい、こうなったら"萎える"ほどのショック療法で。
「ナマコさんに捧げちゃったの? モモちゃんの純潔」
「なななななななな」
……捧げちゃったのかな、この反応。
少なくとも、捧げようとはしたのだろう。
顔を見たくても、モモちゃんは頑としてあたしを離さない。
「だけど触ったり触られたりするの駄目なんでしょう? 鳥肌たてたら、ナマコさん……怒ったんじゃないの? 鳥肌たてれずに頑張れたの?」
「……怒ったよ。それで言われた」
――私相手に勃たないなんてゲイ!? わかった、佐伯くんとそんな関係なのね!? 私をカモフラージュで使おうって魂胆!?
「ナツと……ゲイ……」
それはそれは、腐女子とやらが悦びそうな。
モモちゃんのモノ、少し元気を無くした。
モモちゃんはそんな気はないらしい。
よしよし、この調子。
「その子、上から目線で言うほど可愛かったの?」
「可愛い……のかな。雑誌の読者モデルやってるって聞いたことがある」
「可愛いじゃん」
「とりあえずは、貧乳のあんたよりはデカい胸だった」
「すみませんね、貧乳で!!」
これでもナツのおかげか、目覚めた時は大きくなっていたんですぅ!!
Dカップを貧乳扱いのモモちゃん。なにカップがモモちゃんが満足出来る標準のチチなんだ。が、しかし……。
「……モモちゃん。その貧乳に、また元気になっちゃってない?」
「気のせいだ」
「気のせいかな……」
「触って確かめるな!! 恥じらいを持てよ、どうしてあんたはすぐそう……。俺を意識してないからだろうけど!! くそっ、話、話!!」
自称素直なモモちゃん、珍しく自ら"女話"を怒り口調で語り出す。
これはきっと、内心パニクっているのだろう。
貧乳好きだったのか、モモちゃん。

