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目が覚めたら。
第9章 変態王子様の奮闘
「あんたのツルツルな脳みそに刻み込んでやる。あんたはノーパン、ノーパン、ノーパン……」


 あまりにノーパン言うものだから、スタートしてもあたしは走れない。


 モジモジ、モジモジ。

 そしてすてんと転びそうになれば、前を走っていたモモちゃんが凄まじい早さで戻ってきて、あたしを抱き留める。


「ノーパンで転ぶなっ!!」

「そ、そんなこと言ったって……って、あっ!! ひとつ取られたっ!!」


 今の間に、高いところに噛みついたライバルが糸を切ってしまった。やはり高い位置のものは皆に狙われ、間違い再スタートするペアもこぞって狙うは、皆一緒。


 残るのは……ひとつ。

 今までで一番高いところにあるだろう…もの。

 あれはひどい高さだ。


 あんなのモモちゃんが脅威の跳躍力を見せたとしても届かない。

 だけど、あの高さにあるものは、多分アタリだ。

 幸い、ライバルたちはどう見ても引きこもり系インドアタイプで、そう簡単にはあれをとれない。

「HEY YOU〜。3分の制限時間設けるYO〜。それまでに正解者なければ、皆失格。かなり時間が押してるため、緊急措置。ごめんNE〜」


 お前の卑猥な言動取り除けば、時間はあったろうが!! 最終組を切り捨てるのか、非情なメタボ司会者!!


 モモちゃんも思案顔。

 このままでは――。



「そうだ、いいこと考えたっ!!」

「悪い予感がするんだが」

「いや、凄くいい案。モモちゃん屈んで?」

「え?」


 モモちゃんは、訝しげに屈む。

 その間にも、ゴムの真下ではライバルがぴょんぴょん。

 あたし達がとろうとしているゴムを必死にとろうとしているのは間違いなく。


 あたしは、モモちゃんの肩に跨がって乗った。


「さあ、モモちゃん。肩車したまま、Let's Go――っ!!」

「な、なななな!!」
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