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目が覚めたら。
第9章 変態王子様の奮闘

パネル下方には、『あなたの初体験の相手』。
……地味に表現に困った。
肩書きがたくさんのモモちゃん。
『ピュアピュアツンデレチェリーアイアンスーパーバトラー元副総長のくねくね玩具好きの引きこもり高IQの嫌味メガネクイクイ若年寄』
その他、"むっつりスケベ"、"帝王の犬"、"王子の親友"まだまだあるが、思いつくまま全て欄外や裏面まで書いたとして、さすがに正解しそうな気がしない。
逆に個人情報をさらして怒られそうだ。
人様の目に触れても怒られず、外せない要素を入れて、無難すぎる表現で簡潔にすれば、
『ピュアバトラーモモ』となる。
つまらないけれど、モモちゃんがこの表現で答えてくれるか。
モモちゃんが向こうから呪いのような視線を送ってくる。
"余計なことを書くなよ"
……やはりこれでいくしかないか。
初恋のシズルお姉さんの答えはこれにする。
あたしはこっそり投げキッスをモモちゃんに送る。
「おお~、LOVELOVEだNE~」
目聡いメタボ司会者に褒められあたしテレテレ。
祝福のハイタッチをせがんでくるゆ~ちゃんとぱっちん。
ツンデレモモちゃんはげんなり。
おや?
お姉さんの愛情が足りないのかしら?

