この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
目が覚めたら。
第10章 変態王子様のご褒美
 


「なにしてるの?」

「波瑠さんのスマホアプリと繋いでいた電話回線を、今元の状態に戻すために俺の腕時計に同期させている。あと少しで切り替わる」

「は、は、はい?」


 あたしにわかることは、モモちゃんの手首にごつい黒い時計がなされていたということで。○shockに似ている。


「それ、つけてたっけ? つけてプール入ってた?」


 するとモモちゃんとじとりとした目であたしを見た。


「……あんたのせいでトイレに駆け込もうとした時、トイレではなく…これを更衣室から持ち出していたんだ。それから、パーカーを着た時はポケットに入れてたけど、それ以外はつけてた。あんたが気づいてなかっただけだ。どうせ興味なかったんだろ、俺のことなんて」


 なにやら、不満げにぶちぶち聞こえる。

 いじけたようにモモちゃんのお口が尖っていた。
 

 モモちゃんがトイレに走った時?

 ああ、ノーパンのお姉さんを触ってしまった時か。


「だったら"出さず"に落ち着いたの?」


 それは純粋な疑問だったのに、モモちゃんの顔は瞬間沸騰。

 あれだけ顔をしゅうしゅう沸騰させていたのに、まだ勢いよくぼんっと音をたてて沸騰出来るらしい。恐るべし、ピュアボーイの赤面。


「俺はっ、こういうのを弄れば精神が落ち着くからっ」


 高IQはそうらしい。あたしは無理だ。逆にイライラするだけ。


「で、それはなに?」

「腕時計風の俺が作った機械。そして波瑠さんのスマホには、俺が開発していたプログラムアプリが既に入っていて、リンクさせている周辺機器、たとえばそのひとつのこの腕時計を動かして、アプリがスタートできる環境さえ整えば、俺が構築してるネットワークサーバーが動く。あらゆる手法でセキュリティーの穴を見つけて、波瑠さん側からいつでも指定した回線を制御出来るんだ。ま、違う媒体でハッキングの連携をしてると思ってくれればいい」

 まるで理解出来ないが、電気回線泥棒をしているということだろうか。

 モモちゃんの優秀な頭脳が、帝王に捧げられて……。


「それは一体なんのために?」

「え、波瑠さんが支配したいと思った時のために」


 見上げた下僕根性。あたしには出来ないし、作れるだけの頭脳がない。
/920ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ