この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
目が覚めたら。
第4章 鬼畜帝王は×××でした。
 
「大丈夫だ。……お前のことなら、すべてわかってる。身も心も……俺は、お前に……合せてやるから。だから……イケよ、ほら、シズ――っ」


「あああああ、やああああ、だめ、だめだめだめっ、それだめなのっ、イく……あああ、イクっイクイクっ……イっちゃう、イッちゃう……っ」


 白い閃光がちかちかする。

 子宮の奥が快感に鬩いだ。


「ハル兄、ハル兄――っ、イク、ハル兄っ、ハル兄……」

「……シズ、シズ……っ」


 狂乱したような上擦った声が重なる。

 絡め合った手に力がこもる。


「ああぁぁぁぁああああああああんっ。だめぇぇぇぇぇぇぇっ」

「シズ……ぁ……っ、すげ……ううっ……」


 ようやく行き着いた頂点。後は……下に落ちるだけ。

 ハル兄の手が支えてくれている。


 あたしの奥に、何とも言えない変化が起きる。

 ハル兄を捕らえようと、触手を伸ばしているかのような。


 本能的に、その役割を悟る。


「いかないで、ハル兄……。掴まらないで、波瑠――っ」


 初めて呼び捨てにしてしまったことも気づかず、それによりハル兄のモノがさらに膨らんだことにも気づかず。


「――ぐっ、シズ……っ、静流――っ!!」


 薄い意識の中、猛るような声と共に、子宮に熱い奔流が放たれた。

 その熱さと潤いに、狂喜するあたしの体。


 そして――。

 
 ナカから突如消えてしまった温もりに、意識を落としつつあるあたしは、ハル兄の名前を呼んだ。


「ああ……間一髪。シズ……生きてるぞ……」


 よかった。

 ハル兄、生きててよかった……。



 まどろむ意識の中、ハル兄が囁くように言った。



「――やっと……俺のでイケたな、静流」



 甘い……睦言のような声。



「あぁ……意識ぶっ飛んだか。無我夢中で、激しくしたからな。……だったら」



 あたしの頬に、ハル兄の頬が擦り合わされた気がする。

 鼻に掛かったような甘い吐息が聞こえたような気がする。


 だけどそれは幻。

 
 ハル兄が、そんな甘々なことをするわけがない。



「すっげぇ……満足そうな可愛い顔。……やべ、嬉しくて……俺の顔が緩む。よかった、お前の意識がない時で……」


 ……きっとこれは夢だ。

 そう、都合のいい……甘い愛に満たされる夢。


/920ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ