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可愛いヒモの育て方。
第6章 いざ、温泉旅行へ!
麻人がこの世を儚むような顔で、わざとらしくため息を吐く。
「どういう意味だ! これからは肉食系女子の時代なんだから、いいの!」
私はそう突っ込みを入れてから、ふん、と鼻を鳴らした。何がいいのか自分でもよくわかんないけど。
「ねえ、それより早く卓球しようよ麻人」
「はーい」
娯楽場には卓球台が三台と、パチスロが二台。
奥に雑誌が置いてある小さな棚と、ビリヤード台も一台あった。簡易なソファーもある。
女の子たちが帰ってしまって最初は誰もいなかったけど、二人で卓球をしているうちに家族連れや若いカップルなんかもちらほらと来た。それぞれ遊びながら、談笑していた。
時間も忘れ、夢中になって遊んでいると、ふいに麻人が言った。
「友梨香さん、そろそろ夕食の時間ですよ。部屋戻ります?」
娯楽場に備え付けてある時計を見ると、六時五十分を差していた。夕食は、七時頃部屋に届けられることになっている。
「うん、そうだね」
私たちは急いで使っていた道具を所定の場所に戻して、娯楽場を後あとにした。
「室内スポーツ舐めてたわ。結構汗かくね」
「でも楽しかったですね」
「ね! また時間あったらやりたいね」