この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
可愛いヒモの育て方。
第11章 依存

 数分後、長めのティーシャツをかぶり、コーヒーを持って部屋に戻り、まだ鳴り続けるバイブの音に眉をひそめた。
 さっきからずっと、麻人の携帯は鳴りっぱなしだ。こんな時間に鬼電? 不審に思い、悪いとは思ったけれど、彼の携帯を手に取った。相手が誰なのか確認し、心臓がどくんと高鳴る。
 バイブは止み、また留守電になった。電話はまだ切れない。
 ようやく鳴り止んだ。
 ディスプレイには、七件の着信と五件の留守電。人の携帯を勝手に見るなんて、悪いとは思った。もちろん麻人の携帯を盗み見たことはない。
 だけど今回だけは。嫉妬や好奇心じゃなく、酷い胸騒ぎが私を突き動かした。多分電話の相手がその人でなかったら、私はこんなことしなかっただろう。
 私はそっと、麻人の携帯を耳に当てた。留守電を順番に聞いた。

『ねえ、麻人? どこにいるの? どうして連絡くれないの?』

 絞り出すような猫なで声。すぐに確信した。この前店に麻人を尋ねる電話をしてきた人の声に、間違いなかった。
 私はベッドに座り、バクバクとうるさい心臓の鼓動を聞きながら、留守電を聞き続けた。

/530ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ