この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
可愛いヒモの育て方。
第13章 口移し
麻人は私に、マットの上に座るよう促した。
言われるまま腰を下ろすと、麻人もしゃがんで膝をつく。
「足、広げて」
シャワーを出し湯の温度を調節しながら、そう一言。
「え……」
「俺に洗ってほしいんでしょ?」
「いや、別にそういう意味で言ったんじゃ……」
確かにさっき、とっさに洗ってと言ってしまったけれど。
言いよどむ私の腕に、湯がかかる。
「熱くないですか?」
「うん」
びくりとした私に麻人がそう問いかけてきて、温度を確認するため、麻人がシャワーを当ててきただけだとわかった。
「ほら、早くしないと風邪引きますよ?」
「自分で洗う」
「ダメ」
ノズルを奪おうと伸ばした腕を、逆に掴まれてしまう。
「寒い」
「お湯張ります?」
私は頷いた。
今まで暖房の効いた部屋にいたのもあって、浴室はかなり寒く感じた。
麻人はすぐに浴槽を軽く流して、湯を張る準備をしてくれる。
「溜まるまで、お湯かけてて」
シャワーを渡される。