この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
可愛いヒモの育て方。
第14章 就活

 そこが一番不安なところだ。

「どうだろ。何も言ってなかったし、多分バレてないと思いますけど。たまたま目が覚めて、俺たちがいないことに気がついて、脱衣所で物音がしたから来ただけって言ってました。二人で風呂入ってたのはバレただろうけど、あんま突っ込んでこなかったですよ。二人とも酒入ってんだから、おとなしくしてなさいとは言われたけど」
「なるほどね」 

 彩乃らしい、クールな反応だなとは思うけど。友達が素っ裸でぶっ倒れてるんだから、もう少し慌てろよ。

「今日バイトないの?」

 おじやを食べ終え、薬を飲みながら問いかける。

「ないですよ」

 麻人は隣で携帯をいじりながらそう答えた。
 それからふいに顔を上げ、私をちらりと一瞥する。

「友梨香さん」
「ん?」

 どことなく、ためらいがちに。少なくとも私はそう感じた。名前を呼ばれ、私は軽く首をかしげた。

「何?」

 何かを言いたげに口を開いて、すぐに閉じる。

「頭痛いなら、もう少し寝たらどうです?」
「え? ……んー、じゃあもうちょっと寝ようかな」

 私の名前を呼んでからの、わずかな間。そこに違和感を覚えながらも、けだるさを感じていた私は麻人の言葉に素直に従うことにした。どうせ今からどこかに出掛けるなんてできないし、そんな元気もない。

「その間、パソコン借りてていいですか?」
「どーぞ、ご自由に。あ、おじやとか、ベッドに運んでくれたのとかいろいろありがとね。おやすみ」
「はーい。おやすみなさい」

 麻人が立ち上がる。盆を片付けにキッチンに向かった。その姿を見送り、私も横になる。
 起きたら彩乃にも、一言メールしよう。そんなことを考えながら、眠りについた。
/530ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ