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可愛いヒモの育て方。
第15章 喫茶店

「思い出した!」

 勢いよく叫ぶ店長に、つい吹き出してしまう。

「なんてとこですか?」
「『リース』だ」
「……え?」

 心臓が、どくんと高鳴った。聞き覚えのある名前。忘れようとしてできなっかった名前。

「ちなみにその喫茶店、どこにあるんですか?」

 こわばった顔に無理矢理笑みを乗せ、尋ねる。
 一瞬考えるも、今度はすぐに思い出したようだった。喫茶店がある町の名前を告げる。
 間違いない。彩乃にもらったメモに書かれた住所と一致している。

「ありがとうございます。機会があったら行ってみます」

 指先が冷えていた。無意識に、手を膝の前で組んでいた。
 店長に頭を下げながら、唇が皮肉に歪む。なんて縁。なんて偶然。こんなことってある?
 麻人がクッキーを買ったお店は、マサルが奥さんと経営している喫茶店に間違いなかった。
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