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可愛いヒモの育て方。
第15章 喫茶店

「彩乃、何か言ってた?」
「何かって?」

 言葉に詰まる。ファミレスで私に言ったようなことを、本人に言っていないか一瞬不安になったけれど、彩乃はそんな無粋な真似をするタイプの子ではない。ましてや私がいないところで。

「マサルさんですか? って。条件反射で声かけちまったみたいな、そんな反応だったな。誰か聞いたら、迷いながらおまえの名前を出してたから、それで思い出した。少し話して、せっかくだから、オープンしたばっかのここの名前を教えたんだよ」
「あの、メモの字は奥さんの字?」
「そ。その時に限って、名刺とかカード何も持ってなかったからさ。失礼かなと思いつつ、メモ用紙に手書きで住所と喫茶店の名前を書いて渡したんだよ。その時……」

 マサルはそこで言葉を濁す。

「その時?」

 マサルは微笑を浮かべ、私を見下ろした。そこにはどこかなぶるような色味があって、付き合ってた頃たまに、こんな顔をされたなと思い出した。

「なんか、複雑な顔でメモを見てたなって。おまえに渡すつもりなんかなって、ちょっと思った」
「何それ」
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