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可愛いヒモの育て方。
第17章 媚薬漬け
帰りの車の中でも、口数が少なくおとなしい麻人に、私は入浴剤の話題をふってみた。
「そういえば、さっきの入浴剤、精力増大の効果があるんだって?」
「……はあ? なんすかそれ。入浴剤って、リラックスさせたり疲れを取るために使うもんじゃないんですか?」
「それももちろんあるけどね。精力増大はプラスアルファの効力だよ、多分。ま、ほんとにあるかはわかんないけど、どう? 普段よりムラムラする?」
わざとそう問いかける。
麻人は一瞬間をあけた。
「……ムラムラっていうか、なんかさっきから、体がぞわぞわして」
「ぞわぞわ?」
「ぞくぞく、かな。よくわかんないけど、なんか変な感じ……」
してやったり、と心の中でガッツポーズを決めた。媚薬は順調に、効いてきている。
ちょうど次の信号が、赤に変わるのが見えた。夜中なので他に車も走ってないし、私は少しだけ、麻人にイタズラしてやろうと思いついた。
車が信号待ちで停まると同時に、隣を振り向き麻人の腕を引いた。
「何?」
麻人の方へ身を乗り出すと、彼も私の方へ顔を寄せてきた。