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可愛いヒモの育て方。
第18章 告白

なんてマメ。休憩中に麻人から電話が来たことなんてないから、なんの用件かと思えば、まったく。
「信用ないなぁ。ちゃんとやってるよ。あと掃除機と夕飯だけ。なんか掃除始めたら夢中になっちゃって、言われたとこ以外もしてたよ。部屋来てビビんなよ、見違えるほど綺麗になってるから!」
「女性の部屋なら、それくらい普通だと思うんすけどねー」
「それ差別だし」
差別というか幻想だ。働いていて尚且つ一人暮らししてたら、そんな毎日掃除なんてやってられないと思うのだけど。
「まあ、楽しみにしてますね」
「うんしてて。そういえば、ごはん何食べる? リクエストはないの?」
「んー特には。友梨香さんの好きなものでいいですよー」
好きなもの。いっそ納豆づくしにしてやろうかな。別に好きではないけど、嫌がらせ的な意味で。
「はーい、じゃあ適当に作る」
「そうして! じゃあ、また」
「後半戦も頑張れー。またね」
通話を切って、麦茶をいっき飲み。よし、こっちも後半戦だ!
掃除機をしながら、夕飯のメニューを真面目に考えることにした。

