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可愛いヒモの育て方。
第18章 告白

そして、十時半すぎ。
「もうダメだ! 限界!」
どっかりと腰を下ろし、麦茶をいっきのみした。……超疲れた。
掃除は、完璧だ。麻人からのノルマはもちろん全部クリアしたし、それ以外にも頑張った。本棚の整理、棚やテレビやサッシや電球など、埃のたまっていた場所は念入りに拭いた。よく使うお皿や水回りは漂白したり、とにかく時間と体力が許す限り、思い付くところは綺麗にした。
もちろん夕飯もちゃんと作った。
ごはんを炊き、メインは豚肉のしょうが焼き。めんつゆで味付けした煮物と、ほうれん草のおひたし。足りなそうな野菜は、具たっぷりのお味噌汁で補った。掃除に時間をかけすぎてしまったせいで夕飯はあまり凝ったものにできなかったけど、おかず三品はクリアしてるし、普段まったく料理をしない私にしては、頑張ったほうだ。
結局全然休めなかったけど、なんて清々しい疲労感。
「これでエッチできる!」
一人ガッツポーズを取った。
「汗もかいたし、シャワー浴びようかな」
たまには湯を張って、麻人を出迎えるのもありかもしれない。久しぶりの、しかも慣れない長時間のバイトで疲れてるだろうし。

