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可愛いヒモの育て方。
第21章 好きな人
「返事って、なんの?」
やっぱり覚えてないのだろうか。軽くショックを覚え、麻人に視線を向ける。その顔は、からかうような笑みを浮かべていた。その様子を見て確信した。
絶対覚えてる! 覚えててとぼけてる。
「……わかってるくせに」
「わかんない。だからもう一回言って?」
なんという羞恥プレイ。私は頬がいっきに熱くなるのを感じた。多分今私の顔は真っ赤だ。
胸を触る手も止まらない。服をまくりあげ、直接素肌に触れてきた。お腹の辺りにひんやりとした冷気を感じる。
「ちょっと……っ」
「だってチェックOKだったらエッチしたいんでしょ? 合格でしたよ、花丸あげる」
「そ、それは嬉しいけど……っ」
合格を貰えたことは純粋に嬉しい。花丸とか小学生みたいだけど。でもなんか違う。
下着の上から、胸もとをまさぐられた。下半身が、甘く疼く。
「……ふっ」
かすかに声が洩れた。私は首を振り、麻人の腕を掴んだ。
「その前に聞きたいんだってばっ」
「ん? 何をですか?」
「だから返事……」
「だから、もう一回言ってってば、今ちゃんと」