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可愛いヒモの育て方。
第21章 好きな人
含みのある言い方に、頬がかあっと熱くなる。そんな私の反応に、麻人は声をあげて笑った。
「服はどうします? 着たままにします? それとも脱ぐ?」
そう言いながら、私の目前に冊子を広げてくる。
「見る限り、露出する場所に縄は当たらないみたいなんで、痕が残っても平気そうですけどね」
「うん、でもちょっと食い込むと痛そうだし、服は着たままで……」
「え!? やっぱり脱いだ方が興奮しそう!? わかりましたーじゃあ全裸で!」
「私の意見スルーするなら、初めから聞くなっ! アホ!」
「わかりましたよー……。じゃあ間を取って、下着で」
なんとも言えない微妙な譲歩。
「……なんか最近、積極的だよね」
「何がです?」
「エッチに対して。前はもっと淡白で、あっさりしてたのに」
「うーん……」
麻人の手が、私のティーシャツを掴む。
「はい、バンザーイ」
「ガキかっ」
そう突っ込みつつも、おとなしく両手をあげる。ティーシャツを脱がされ、肌やブラが露(あらわ)になった。羞恥と冷気に当てられ、無意識のうちに胸辺りを隠すように、両手を交差させていた。