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可愛いヒモの育て方。
第21章 好きな人
麻人は照れたように、私の唇にまたキスをしてくる。それから私の体をぎゅっと抱きしめた。
「友梨香さん細い。おっぱいはあるけど」
「……悪かったね。ひらめみたいにギスギスで。あんただって細いじゃん」
「そこまでは言ってない」
お互いに、顔を見合わせて笑う。
こんなに近くにいたのに、抱きしめあったことすらほとんどなかった。それが今は不思議に思えた。
「ねえ。今度は私がしてあげる」
私は麻人の体に触れた。
「仕返し的なやつ?」
「違うって。んー、ご奉仕? ……麻人にも、いっぱい気持ちよくなってほしいの」
その気持ちに嘘はなかった。純粋に、してあげたいと思った。私はもう二回もイッたから、体は満足している。麻人にも同じように、満足させてあげたい、自然とそう思えた。
麻人は小さく笑って私の隣に横になった。私は彼のさらさらとした髪に触れ、頬から首にかけて、ゆっくりとなぞる。
薄闇の中で麻人の瞳は期待に揺れていた。私はそっと、鎖骨に唇を寄せる。軽く吸い、窪みを舌でなめあげた。
口付けたまま、徐々に下へと移動させる。