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可愛いヒモの育て方。
第22章 エピローグ
でもまあゆーりは細いしなぁ、ちょっと太っても抱き心地よくなるかも、とかぶつぶつ言っている。
……なんだ抱き心地って。私は抱き枕か!
ちなみに、麻人は私をゆーりと呼ぶ。元が名前に『さん』付けで呼ばれていたせいか、呼び捨てにされるのはどうしても慣れなくて。なんかあだ名で呼んでよ、とお願いしたら、最終的にゆーりで定着した。まあ、ゆーちゃん、て感じでもないし、下だけ取ってりかちゃんも人形を連想しちゃいそうだし、いいのが浮かばなかったから仕方ないんだけども。
ちなみに麻人が考えたのは、性欲魔神だとか、痴女ねーさんとか、本名より長いばかりか人前で呼べないようなのばかりで、全然使えなかった。
そう考えればゆーりは、だいぶまともな方じゃない? 麻人にしか呼ばれない名前だからっていうのもあって、気に入っている。
「お腹すいたっ」
「うっさい! 飢え死にしとけっ」
麻人の足に、蹴りを一発。
そのまま背を向けると、腕を掴まれて向き直らされた。振り払ってやろうとした瞬間、キス。
「んんっ」
唇を柔らかく舐められ、自然と体の力が抜ける。