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快楽の窓〜ショーケースの向こう側〜
第1章 ショーケース
母親は幼い時に死別、父親は高校生の葵を残し蒸発した。
借金だけが手元に残った。
何億という借金は高校を卒業目前の葵にはとてもじゃないけれど返せる額ではなかった。

「あなた達、誰!?」

高校を卒業したある日、やってきた男達は葵を暗い地下へと連れて行った。

男達は暴力を働くわけではなく丁寧に扱われた。
筋肉弛緩剤を打たれたのだろう。
何も抵抗はできない。
声すらも出ずにぼーっとしていた。

下着は脱がされ、セーラー服を着せられた。
葵の首からは名前と年齢と処女鑑定済みと書かれたプレートがぶら下がっていた。
備えつけられたカメラの前で、M字に股を開き座らされ、足を固定させられた。


鈍く光るレンズはまだ葵自身もまじまじとは見たこともない陰部を映し出していた。

右を見ても、左を見てもずらっと同じ服、同じ格好をした女達が虚ろな表情でカメラの後ろの正面にある鏡を見ていた。

この鏡はただの鏡ではなかった。
マジックミラーになっていて女達からは見えないが、反対側にいる人間には丸見えなのだ。

そう、これはショーケース。
葵を含めたここに並べられた女達は、オークションにかけられ売られてゆく。

左端から順番に名前が呼ばれ、怒号とも思える声が聞こえてくる。

「落札!」

大きい声でそう聞こえると左端の女の足を固定したものが外され連れて行かれた。

あの子達はどうなるのだろうか?
想像するのが怖くて無心になり目を瞑った。

また一人、また一人と名前が呼ばれ、連れて行かれる。
とうとう葵の番になった。

「これはかなりの上物でしょう」
そう司会者の声が聞こえてくる。
「なんて綺麗なまんこなんだ。色といい形といい。これは素晴らしい。」
「18歳。まだ若いし処女じゃないか!」
「そしてこの容姿みてくださいよ。観賞用としてもかなりの値が付きますよ」

買った!買った!と溢れんばかりの歓声が聞こえて、一瞬静かになった後、おおおおーー!!というどよめきが葵の耳にも聞こえてきた。

「落札ー!」

とうとうこの瞬間、葵に商品としての価値が付き、性奴隷としての行き先が決まったのだった。
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