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快楽の窓〜ショーケースの向こう側〜
第3章 処置室
もう、自分に何が起こっているのか理解しようと思っても理解できないまま、部屋にもどされた。
東条はニコニコと笑顔を向けながら葵に最後に手を振っていた。

「またね、葵。」

とにかく恥ずかしくて、思い出しては手足が震える程だった。

これから先、借金が返し終わるまでこんな生活が続くのかと思うと気が遠くなった。

部屋を暗くしたまま、うずくまっているといつの間にか眠りについてしまった。

はっと目が覚めたが、周りには誰もおらず広く綺麗な部屋はしーんと静まり返っていた。

するとテレビのモニターがいきなりバチンっと音を立て光がついた。

「うわっ!何!?」

葵は驚いてつい声をあげた。
そこに写し出されていたのは東条だった。

「葵、おはよう。」

「東条様……おは……ようございます。」

「葵に、学校に行くまでにしなければならないことを伝え忘れていてね。」

「は、い……。」

「今日から処置室で検査と前準備を一週間してもらうよ」

東条はニコニコと笑みを浮かべながら、葵に話した。

「これは大事なことだからね。しっかりと受けなさい。いずれ、部屋に迎えがある。シャワーを浴びて待っていなさい」

「はい」

「命令だから、しっかりと従うように。葵の体のことを充分に私は考えているのだよ。学校に行かせるにも、しっかりとした健康な体で行かなければね」

「あの、検査とは何を……」

「いずれ、わかるさ」

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