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姫はひそやかに咲き乱れる~戦国恋華【れんか】~
第2章 恋の唄
「もしかしたら、あなたは勝太郎を誤解しているかもしれない。勝太―いや、お館さまもあれで悪い人間ではないのです」
「そうでしょうか。邦昭さまは保邦さまにとっては又従兄に当たられ、また、義理の兄君さまになられます。そのようなお方の前で邦昭さまのことをこんな風に申し上げるのは失礼だとは存じておりますが、私がこれまで邦昭さまに関して耳にした噂は、少なくともあまり芳しいものではございませんでした」
「噂はそれ以上でもないし、それ以下でもござらぬ」
「そうでしょうか。邦昭さまは保邦さまにとっては又従兄に当たられ、また、義理の兄君さまになられます。そのようなお方の前で邦昭さまのことをこんな風に申し上げるのは失礼だとは存じておりますが、私がこれまで邦昭さまに関して耳にした噂は、少なくともあまり芳しいものではございませんでした」
「噂はそれ以上でもないし、それ以下でもござらぬ」