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姫はひそやかに咲き乱れる~戦国恋華【れんか】~
第2章 恋の唄
 謎かけのような言葉に、徳姫は黒い瞳を見開く。
「それは、どういう意味にございましょう?」
 不思議そうな徳姫の顔を見て、保邦が笑う。
「幾分かの真実は含まれてはいるが、その反面、全くの事実ではないということにございます」
「―保邦さま、それでは、私が持っている邦昭さまに対する知識は良い加減なものだと?」
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