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姫はひそやかに咲き乱れる~戦国恋華【れんか】~
第3章 転機
 徳姫は、ゆっくりと眼を開いた。
 どれほどの刻が経ったのか。下半身に異様な感触がある。
 誰かに触れられている―?
 そう感じた刹那、徳姫は弾かれたように飛び起きた。
 おめおめと邦昭の策に嵌められ、無想庵に連れ込まれた。そこで恥辱の限りを尽くされるようにしつこく抱かれた。―そこまでは憶えている。
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