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第27章 その後の学園

―――…

鹿沼学園の学園長に就任した都は、海外出張中の夫と変わらず仲睦まじくしている…といって良いだろう。

コンコンッ
「鴨川です」

「どうぞ」

鴨川は熊谷の後任の体育教師である。
彼は見るからにスケベ親父だった熊谷とは正反対の、爽やかな好青年だ。

「何か御用ですか、学園長？」

「鴨川先生…いえ、透くん、ごめんなさい…私、夜まで待てなくて…」

鴨川の逞しい腕に絡みつき、都は甘い声で囁く。

「謝らないでください、僕もずっと都さんのことが頭から離れなくて困ってました」