この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
執事はお嫌いですか?
第7章 ✤✤✤
                    1



「そろそろ、おいとましようかな」



翌日の朝。

いつもの朝食に合わせ、昨夜作ったアップルパイを3人で食べていると、春が一言そう言ってきた。

「え、1泊でいいのか・・・?」

俺はフォークを置き、春を見る。

珍しい・・・今までだったら3日くらいは泊まっていった気がするんだが――。
一体どういう心境の変化だ。

「うん。
もう、すっごく楽しかった!

それにこっちも突然押しかけた様なものだし、あまり長居するのもね」

春はアップルパイを頬張り、「ん~!美味しい!」と頬に手を当てた。

「春くん、気を使わなくても良いんですよ?」

いつもの紅茶を用意するクロも、俺と同じ気持ちのようだ。

「いえいえ!
ただただ満足しましたし・・・本当に楽しかったです!」
「――それなら良いのですが・・・」
「はい」

くすっとクロに笑いかけ、カップに口を付け息を吐く。

「それに――」
「ん?」

春は瞼に陰を落とすとスッ――といつもの顔に戻り、

「あんまりお二人さんをお邪魔しちゃうとね」

と、満面の笑みで言った。

「なっ!」
「は、春くん」

俺とクロの声が被る。

「はははっ!声ハモってるし!
本当に仲良いなあ~はは」

言った本人は笑い、言われた俺は顔を赤くするしかなかった。

脳内の片隅にポワっと昨夜の出来事を思い出される・・・。

クロの顔。
体温。
声――。


/143ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ