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執事はお嫌いですか?
第2章 主人の執事は先輩です
さて、お迎えに行きますか・・・・
軽い鞄を持って、屋上を出ようとすると誰もいるはずの無い扉の隙間から一人の影が見えた。
屋上はまだこの季節肌寒いし、滅多に人が来ない。
来るとしたら、物好きな俺だけ。
「誰ですか・・・・」
声をかけてみると、にっこりと笑ったかのように見えた途端さらりと消えてしまった。
笑った気配を感じ、背筋がぞくりとする。
「・・・・・・・」
まさか―――・・・と悪い考えが思いつく。
心臓が痛いほど圧迫される気分。血が驚くほど早く巡っている。
はぁ・・・・・。と深い呼吸をすると、再び足を動かす。
自分らしくない。
顔が引きつって、足が重い・・・・
春先というのに汗が吹き出し、心臓が大きく高鳴った。
もう一つ息をついて、斎に手当てしてもらった手を触ると、不思議と安心する気がした。
「今は、斎を守るだけ・・・・・」
俺は斎の教室に向かって進んだ。
軽い鞄を持って、屋上を出ようとすると誰もいるはずの無い扉の隙間から一人の影が見えた。
屋上はまだこの季節肌寒いし、滅多に人が来ない。
来るとしたら、物好きな俺だけ。
「誰ですか・・・・」
声をかけてみると、にっこりと笑ったかのように見えた途端さらりと消えてしまった。
笑った気配を感じ、背筋がぞくりとする。
「・・・・・・・」
まさか―――・・・と悪い考えが思いつく。
心臓が痛いほど圧迫される気分。血が驚くほど早く巡っている。
はぁ・・・・・。と深い呼吸をすると、再び足を動かす。
自分らしくない。
顔が引きつって、足が重い・・・・
春先というのに汗が吹き出し、心臓が大きく高鳴った。
もう一つ息をついて、斎に手当てしてもらった手を触ると、不思議と安心する気がした。
「今は、斎を守るだけ・・・・・」
俺は斎の教室に向かって進んだ。