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執事はお嫌いですか?
第4章 主人と執事の迷想
ひとまず進路も重大なことなのだけど、何より間近に迫る、今週末のお泊り会も重要だ。

お客さん用のタオルやベットシーツ・・・。

準備の面はまったく問題は無かったが、一番気になるのは泊まりに来る相手だ。
斎は名前を出さなかったし、言わなかった。

それにあの焦りよう――・・・

どうしても気になってしまう・・・
しかも今まで何度か泊まりに来たという・・・

「誰だ・・・?」

こういう時こそ、斎を弄り倒して真っ赤にさせたくなるのは俺の性格上の問題だ。

斎は何もするな・・・と言ったけど――・・・

「何仕掛けてあげよっか?」

小さく笑みをもらし、考え始める。

俺は泊まりのことで頭が埋まり初め、進路の不安など隅に押しやっていく。
今は悪戯でいっぱいだ。

そして、この斎への気持ちも同様である。

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