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執事はお嫌いですか?
第4章 主人と執事の迷想
4
▼クロ視点
高校生では小柄な体に、そっと布団をかぶせ電気を消すと俺は部屋を出た。
2人っきりの屋敷ではあまり照明を付けないため、廊下は薄暗い。
「はぁ・・・」
自室である執事室へ戻ると、椅子に腰かけ深く溜息をついた。
午前0時半。
「どうしよう・・・」
斎に偉そうに言ってしまったけど、本当に今ヤバいのは自分だ。
何も決まってないのだ。
新学期そうそう配られた卒業後の進路調査の紙をふざけて紙飛行機にしたら、早速長い熱弁と共に怒られた。
俺以外の未提出者はいなかったらしく、妙に熱々と語られた。
『私は榊くんのために言ってるのよ。
成績はいいんだし、目立った問題行動も無いし良い大学いけるんだから、考えてみて。
もったいない。』
と言われはしたけど、何をしたいか決まってないのだから意味がない・・・。
今回、その場はなんとなく愛想笑いで切り抜けたけど、今後もずっとこの手が仕える自信はない。
絶対あっちもゴリ押ししてくるに違いない。
「俺、何したいんだろう・・・」
口に出しても別に出てくるわけでもなく、悩むだけだった。
置いてあったメガネを手にとってみる。
「どうすればいいんだろ・・・」
メガネに言っても無駄だよなぁ・・・と思いつつ、やっぱり心底悩んでいるもので、言っては悩んで。と繰り返し、ベットに転がり込んだ。
「ずっと斎の傍がいいなぁ・・・・」
このアルバイトがいつまで続くかわからないし、いつ終わってもおかしくない。
一層、俺は不安になるだけだ。
▼クロ視点
高校生では小柄な体に、そっと布団をかぶせ電気を消すと俺は部屋を出た。
2人っきりの屋敷ではあまり照明を付けないため、廊下は薄暗い。
「はぁ・・・」
自室である執事室へ戻ると、椅子に腰かけ深く溜息をついた。
午前0時半。
「どうしよう・・・」
斎に偉そうに言ってしまったけど、本当に今ヤバいのは自分だ。
何も決まってないのだ。
新学期そうそう配られた卒業後の進路調査の紙をふざけて紙飛行機にしたら、早速長い熱弁と共に怒られた。
俺以外の未提出者はいなかったらしく、妙に熱々と語られた。
『私は榊くんのために言ってるのよ。
成績はいいんだし、目立った問題行動も無いし良い大学いけるんだから、考えてみて。
もったいない。』
と言われはしたけど、何をしたいか決まってないのだから意味がない・・・。
今回、その場はなんとなく愛想笑いで切り抜けたけど、今後もずっとこの手が仕える自信はない。
絶対あっちもゴリ押ししてくるに違いない。
「俺、何したいんだろう・・・」
口に出しても別に出てくるわけでもなく、悩むだけだった。
置いてあったメガネを手にとってみる。
「どうすればいいんだろ・・・」
メガネに言っても無駄だよなぁ・・・と思いつつ、やっぱり心底悩んでいるもので、言っては悩んで。と繰り返し、ベットに転がり込んだ。
「ずっと斎の傍がいいなぁ・・・・」
このアルバイトがいつまで続くかわからないし、いつ終わってもおかしくない。
一層、俺は不安になるだけだ。