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ビターチョコレート
第5章 愛しさと背徳の背中合わせ。
アユは私をアリバイに使う。
アユのご主人には、
私と主婦友達であり、
こうして息抜きで会ったり、
たまには私の家に泊まる事もあるほど仲良しと言ってあるらしい。

一応、私の連絡先をご主人には、教えてあるらしいが、
安心材料として使うくらいだそうだ。

実際にはアユが外泊した日に、
私の家に泊まる事になっていても、
連絡をしてきた事はない。

そんなアユが羨ましかった。
彼氏とずっと一緒に夜を過ごし、
朝を迎える事が出来る。
家に帰らなくてもいい日もある。

私は遅くとも終電には帰る。

レンと私のデートは、限りのある時間の中で、
お互いの都合を合わせてだ。

今時の高校生のデートより、
もしかすると帰宅時間は早い。
やることは激しくしていたと
してもね。

限りある時間を惜しむ様に愛し合う。

ウェイトレスが運んできた、
セットの付け合わせのサラダとアイスオーレ。


一口アイスオーレを口に含ませた。

私にとっては、友達とお茶する時間も癒された、
ひと時の時間。
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