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第5章 愛しさと背徳の背中合わせ。

アフター５にデート。
残っている仕事を片づける私。
時計を睨みながら、
仕事が終わるのを待つ。

ワクワクドキドキ。
テンションが上がる。

仕事が終わって、
直ぐに社を飛び出し、
待ち合わせに急ぐ。
少しでも早く到着して、
トイレで化粧を直したい。
仕事が終わって安心した顔で、
レンが来るのを待っていたい。

待ち合わせの駅に到着。
トイレに駆け込み、
化粧を直す。
淡いレッドのルージュを引く。
髪をブラシでまとめる。
疲れた顔を吹き飛ばす。

翔太は塾で遅くなる。
夕食は塾の近くで友達とハンバーガーを食べると言っていた。

隆司はいつも遅い。


ほんの少しだけ、
女の時間を楽しむ。

ほんの少し楽しんだら、
またいつもの私に戻るから‥‥